私の愛した未来


───沖縄────


「着いたぁぁぁあ!!!」


空港を出て一目散に走ってるのは
もちろん拓真くん。


「あったかいな。」

「だね。」

いたって冷静な未来。


「…ったく…拓真!ウロチョロしないの!周りの人に迷惑!」


里奈は…お母さんみたいだし…


「スッゲー!海見えるぞ海!」

「そりゃ海くらい見えるだろ。」

「泳げんのかなぁ!?」

「は、拓真海パン持ってねぇだろ。」

「なーに言ってんだよ、この俺が南国に行くってゆーのに海パン忘れるわけねぇだろ?!」


え。
拓真くん…水着持ってきたんだ…。

「…お前…アホか。そんな時間ねぇし、そもそも今回は泳ぐの禁止だろ。」

「自由時間があるじゃないかー!」

「…あたし、泳ぐとか言ってる人とは一緒にまわらないから。春子、一緒に買い物行こーね!」

「え、あ、うん?」

「ちょ、里奈ぁ…」


最初からこんな感じでいいのかな…
まぁ、バランスが取れてると言えば取れてるけど…。

拓真くんハシャギ過ぎだし!

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