私の愛した未来
修学旅行ということで私たちは綺麗なホテルに宿泊できることになっている。
1部屋2人で
私は里奈と同じ部屋。
未来は拓真くんと同じ部屋。
今日は移動が多かったから
午後は基本的に自由行動。
実際…慣れない移動に疲れて里奈も私も動ける感じではないけど…。
「ね、ね!ちょっと海行かね?」
拓真くんに疲れの文字はなさそう…だね…。
「拓真…まさか泳ぐ気じゃないでしょうね?」
「…いや、そーじゃなくて!4人で散歩しよーよ!!」
散歩かぁ…。
晴れてるし気持ちいいかも。
「春子、疲れてないか?」
未来が心配そうに顔を覗き込む。
「え、疲れて…ないよ?」
「今、間があったな…?」
「いや…散歩くらいなら…行きたいな」
「ん。本気で疲れたら言えよ。」
「うん。」
何気ない優しさにキュンとくる。
私たちはホテルの近くのビーチに足を運んだ。