私の愛した未来


沖縄料理に舌鼓をうち、
各班の班長が集まるミーティングの時間になった。


「じゃあ、先部屋戻ってるからね。」

「うん。お風呂入ってて。」

里奈と別れて
先生たちの集まる所によると既にほぼ全員が集まっていた。


隅っこの方で空いている椅子がないか探していると
突然誰かに腕を引かれる。


「え、あっ…、」

「ここ。空いてるから座って。」

そういったのは隣のクラスの 林くん。

「ぁ…ありがと…。」

お礼を言って林くんの隣に座る。


席に着くと山内先生がミーティングを始めだした。

「明日は自由時間がメインだ。くれぐれも問題を起こさないように。最終確認をしたいから隣同士でスケジュールを確認し合ってください。」

そう言われて次々とみんなはペアを作り出す。


「風戸さん、僕の班の確認してくれる?」

林くんに話しかけられてビクッとしてしまった。

「ぁ、うん…林くんも…私の班のお願い。」


そう答えただけなのになぜか林くんは目を見開いて驚いた様子。


「えっ…と…林くん?」

「驚いた…。」

「…何が?」

「いや、僕の名前…知ってたんだ。」

「えっ…そりゃあ知ってるよ…林くん、頭いいし。」


林くんは常にテストで上位で
廊下に名前が貼り出されてるし。

何より可愛らしい顔付きで女の子たちから人気者だしね。

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