私の愛した未来


「あっ!春子ちゃぁーーん!!」

後ろから私を呼ぶ声が聞こえて振り向くと、そこにいたのは笑顔のreiくん。


「あっ、おはようございます…昨日は…すいませんでした…。」

「いいのいいの!大丈夫だった??」

「はい。」

優しく微笑むreiくん。

「春子ちゃんが出てった後、未来っちすっごい焦ってたんだよー」

「えっ…」

「あの後すごい勢いでどこかに電話かけて、春子ちゃんの後を追ったんだ。」


そんなことがあったんだ…。
心配かけちゃったな…。

「そこの2人は春子ちゃんのお友達?」

reiくんが里奈と拓真くんを見つめる。


「はいっ!親友の里奈と、その彼氏の拓真くんです。」

私の紹介に合わせて2人はペコッと頭をさげる。

「そっかぁ、お友達ね!楽しんでいってねぇー!」

明るくてふんわりとした雰囲気をかもしだすreiくん。


「おっはよーございまーーすっ!」


突然大きな声が砂浜に響く。


驚いて声のする方を見ると、そこにいたのはスプリングchildの 朝間祐介くんと戸田光くんだった。


「うわぁ、ホンモノ!春子ぉ、来てよかったね!reiくんとも目合っちゃった!」


興奮気味に里奈が私の腕に絡みつく。

「うん、なんか、未来ってアイドルだね。」


素直にそう思った。


私たちの目の前で4人のイケメンたちが並んでいるだけで絵になるのに…

そんな人たちが何やら髪をセットしてもらったりメイクしたりして、さらに磨きがかかってる。



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