私の愛した未来
「俺、風戸のことが好きなんだけど。」
つい3秒前に言われた言葉が頭を猛スピードで駆け巡る。
目の前には
真剣な眼差しで見つめる林くん。
どうして、私は告白されてるの??
用があるって言われて、昼休みに廊下に行ったら…
用事って…告白のこと???
中学の時に男の子から1回だけ 告白されたことがあったけど…
それ以来何もなかった。
告白されるなんて慣れないことにドギマギしてしまう。
「…あの…風戸…??大丈夫?」
「えっ!あっ、えっと…その…」
いつまでたっても声を発しない私を心配したのか
林くんが私の顔を覗き込む。
「…返事は後でいいから。じゃ。」
「えっ!…!」
そう言うと林くんは自分のクラスの方へと行ってしまう。