私の愛した未来
「はぁーーーっ、やっとお昼だー。ね、春子ちゃんも疲れた?」
「う、うん。」
変わったことと言えば、代表の集まりで話すことが多くなった林くんは
私のことを 春子ちゃん と呼ぶようになったってこと。
「今日さ、一緒にお昼食べない?」
「えっ、…と…」
お昼くらいは里奈と拓真くん、そして未来との4人で集まろうって決めたのに…
それに、仮にも私は林くんを振った身なのになぁ…
「ダメ???」
「ぁっ…と…えーっと…」
「だめ、こいつ友達とセミナーのグループ別れたから昼は一緒に食う約束してんの。」
すかさず未来が助け舟を出してくれる。
「あ、そうかー……じゃあさ!その友達とのお昼に俺も混ぜてよ!」
え??!
そうなる??!
「おいおい、親友との時間くらいいいだろ別に。おい、春子。行くぞ。」
そう言って未来は私の腕を掴んで教室から出る。
「は、林くん、ごめんね」
去り際に林くんに声をかけたけど
林くんの反応は見れなかった。