爽やか王子と秘密の時間
そして、少し時間が立ち落ち着いてきた頃、私は我にかえって慌てて体を来宮君から離した
「あ、ご、ごめんなさい!なんか、慰めてもらっちゃって…嫌だよね」
「別に、俺が勝手にやってることだから。」
「来宮君、やっぱり優しいね…」
そう言うと、来宮君は顔を逸らしてしまった。
あれ、私何かいけないこと言ったかな?
「ごめんね?」
「…なんで、謝るんだ」
「だって、顔逸らしちゃったから何か気に障ること言っちゃったかなって…」
「い、いや、別になんでもない。」
「そう、かな…?」
そう言ってじーっと来宮君を見つめてると、
「そんな顔であんま見んな…」
と少し怒った口調で言った。
あ、もしかして…鼻水とかで顔が気持ち悪いのかも…
「ご、ごめんね!今すぐ拭き取るから!」
そう言って、ティッシュを出して鼻をゴシゴシとこすった。