爽やか王子と秘密の時間
息を整えていると、
「今村?」
私を呼ぶ声が聞こえた。
よく見ると、机に座っている人がいた、その顔を見ると…
「来宮君?!どうして……」
「俺は、授業以外いつもここにいるから」
確かに、授業以外で教室にいるの見たことないかも…
「なんで、ここに?」
「面倒くさいじゃん?ずっと笑顔ってるとさ、疲れるんだよね」
そう言った来宮君の顔はいつもの爽やかな顔ではなくて、少し怖いと思ってしまった。
この人は本当に、来宮君なの…?
「てか、今村泣いてただろ?」
そう言って、来宮君は私の方に歩いてきた。
うそ、なんで分かったの?
でも、迷惑はかけられないし…