爽やか王子と秘密の時間




息を整えていると、



「今村?」



私を呼ぶ声が聞こえた。



よく見ると、机に座っている人がいた、その顔を見ると…



「来宮君?!どうして……」



「俺は、授業以外いつもここにいるから」



確かに、授業以外で教室にいるの見たことないかも…


「なんで、ここに?」



「面倒くさいじゃん?ずっと笑顔ってるとさ、疲れるんだよね」




そう言った来宮君の顔はいつもの爽やかな顔ではなくて、少し怖いと思ってしまった。



この人は本当に、来宮君なの…?




「てか、今村泣いてただろ?」



そう言って、来宮君は私の方に歩いてきた。



うそ、なんで分かったの?


でも、迷惑はかけられないし…



< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop