その笑顔反則につき。



「涼ちゃんお早い到着ですね」




「いやいや、佳奈美ちゃんの方が早いよね!」




そうですかぁ~なんていってる佳奈美ちゃん。
策士なのか?


服装は清楚でまとめてあって似合ってる。


真里は似合ってるんだけど派手なんだよなぁ。
目立つこと。



「早いよぉ!まだ5分前ですぅ!!」



少し遅れて来た真里も私と同じような反応してるし。



「女子三人でのお出掛けするの初めてで緊張しますね」




「分かりますぅ!せっかく女子だけなんですからぁ!!」




真里、せっかくのところ強調して言い過ぎだから。
ちょと絵馬くんが可哀想かも。


「まーちゃん、涼ちゃん楽しみましょう!」


「いえ〜!!」


「おー」




うぅ。
佳奈美ちゃんが天然だって忘れてたよぉ。
真里はいつもテンション高いし。
どうなんのかなこれから。




「あぁ!この服涼ちゃんに似合ってます」




「ホントだぁ!涼香試着しますぅ??」





「…」




ちょっと待って、真里は試着すすめてるんだよね?
目笑って無いから。
断ったらどうなんですか!




てか、丈短くないですか?
せめて膝丈ですよ。
背中開いてますよね?



真里が着なよガチめに。





「開けるよぉ!」





真里の声で振り返るとケータイを片手に操作してるのが見えた。



ん?



何してたんだ!?




「そ~しん完了ですぅ」




「似合ってますよ!」




佳奈美ちゃんは褒めてくれてありがとう。




「真里、誰に何を送信したわけ?」



「え〜聞こえなぁい」



パシャ



絵馬くんに送信っと。





「ざまぁ!」
 




「涼香何したんですかぁ?」





「何もしてないよ?」





何故か試着したワンピースは購入させられ服屋を出た。




もう疲れたかも。





「次は何処にいますか?」




「ゲーセンに行きましょうよぉ」




「…そうしよう」






プリクラをとって、太鼓たたいて、リズムゲームして。 


リズムゲームなら結構自信があるぞ!

 
打倒真里!!



「その前に試着室でこの服に着替えてきてくださぁい」




いや着ないでしょ普通。
露出魔か私。


私が無反応なのを肯定ととった二人に着替えさせられました。
まぁ、こういうのもありよね。


もうありでしょ!!



私も頭おかしくなったかも。。。




「あ!あそこに居るの桃田くん達ですよ」



「ほんとだ」



桃田くんが誰かと一緒に…いや、あれは絵馬くんだ。



あちゃ〜。



まぁ、罰があたったんだ。




「あれ?蘇我さんに須佐に…涼香?」 




二人できてるとは思わなかったけどやっぱり居るよね。
この格好見られるのは抵抗があるかも知れない。





「可愛いでしょ?」




真里が世緒に何か言ったけど聞こえない。
佳奈美ちゃんは桃田くん達の方に行ってたからもうすぐ彼も来るだろう。




「可愛いけどさ…これ着ててよ」




改めて可愛いと言われると照れる。
さり気なく上着貸してくれる世緒は紳士だなぁ。




「真里ちゃんちょと借りていい?」



今照れてて声が上手く出せないから一生懸命頷く。



「あーがとよ。似あってるよ涼香」



ガミガミ言いながら結局絵馬くんについてく真里可愛いなぁ。



「これからどうする?」
 


え?


あ、どうしようこれから。




「わかんない?」



「疑問系で返すなぁ」




っと頭を小突かれる。




「あはは」




なんか幸せ。






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