その笑顔反則につき。
「位置についてよーいドン!」
本日体育祭開幕です!!
ちなみに今はパン食い競争。
この競技には真里に佳奈美ちゃんに桃田くんが参戦している。
私と翡翠は最前列でビデオ撮影中。
世緒と絵馬くんは体育委員のお仕事が忙しくて居ません。
いや、よく見るとゴールテープ持ってるのあの二人だ。
大変そうだなぁ。
「涼香、そろそろ須佐さんの走る番じゃないの」
「本当だ!ありがとう翡翠」
「べ、別に何もしてないし」
いやー、デレる翡翠は可愛いなぁ。
真里もデレると可愛いんだけどさぁ。
こっそりビデオに収める。
秘蔵映像だね!
ん?真里こっち見てた??
「位置についてよーいドン!」
おっ!真里が先頭をきってる。
凄まじいほど後ろと差をつけパンに食らいつき一位でゴール。
さすが真里なんだけど必死すぎだと思ったのは私だけだろうか?
「須佐さんって足速いのね」
「…そうみたいだね」
真里が選抜リレーに出てたら間違いなく優勝出来た気がする。
佳奈美ちゃんも桃田くんも順調にパンをくわえゴールした姿はバッチリ撮影した。
今度みんなで見たいなぁ。
「次、二人三脚。早く門の前に行ってきな。カメラはまわしとくから」
さ、さすが翡翠ねぇさん。
「お願いします。なんかお姉ちゃんみたい」
「はいはい。早く行ってらっしゃい」