その笑顔反則につき。
「本当にどこ行ったわけ?」
私だけお留守番とかありな訳?
みんな友達とお昼食べてるのに私だけボッチ。
「あっ!遅いよ!」
「ごめんごめん」
あれ?
てっきり二人は一緒にいるもんだと…
「絵馬くん、真里は?」
「あー、どっか?」
「ふーん」
なんと言うか、嘘つくの得意なはずの彼があからさまに嘘をついた。
何かあったのかな?
「じゃ、今度のお留守番は絵馬くんだから」
「はっ―」
私は聞こえないふりをして走りだす。
真里、どこにいるの?
心当たりはあるわけどけど。