その笑顔反則につき。
夏休みフィーバー!!
髪の毛は大丈夫。
服装もいつも通り。
準備万端。
鏡の前で最終チェク。
だって今日から夏休みだもん!
早く終業式でて帰ってこよ。
広瀬涼香本日で高校一年生の三分の一が終了いたします。
「行ってきます」
気分ノリノリで玄関を飛び出した。
…のがイケナカッタ。
ドス
イテテ。
じゃない!
誰かにぶつかった。
「す、すいません」
勢い良く頭を下げ、顔を上げると。
「え」
世緒のそっくりさんがいました。
ちょっとばかしチャライ世緒?
「や、さかさん?」
「おー。俺、八坂世理(ヤサカヨリ)なんで知ってんだ?」
え、ヤバイ。
私どうなるわけ?
「まぁ、学校行くか。遅刻すっしよ」
「あ、はい」
イヤイヤ、成り行きでこんな人と登校していいのか?
「おいてくよ」
「すいません」
ネクタイの色二年生だ。
どうなる私。