その笑顔反則につき。
待ち合わせ場所に早く着きすぎてしまった広瀬涼香です。
今日はイツメンで集まる予定です。
わ、ワンピースを着てきてしまったが大丈夫だよね?
可笑しくないよね?
「おはよー涼香」
まだ集合時間には全然早いのに。
「おはよう世緒」
ラフな格好をした世緒が現れた。
今日もかっこいいなぁ……。
なんて、口が裂けても言えないけど。
「なんか涼香は早く来ると思った」
「そっか。私の事私より知ってるんじゃない?」
「どうだろう」
全然時間早いしと言う世緒の意見により近くのカフェに入る。
傍から見たら恋人同士に見えるんだろうか?
「その星の髪飾り似合ってる」
「ありがとう。世理先輩もオススメするって言ってたやつなんだ」
「……【LITTLE BOY】で買ったの?」
「うん」
世理先輩の名前出したらちょと機嫌を損ねてしまった?
私は頼んだコーヒーをかき混ぜながら世緒の顔色を伺う。
「今度は一緒に行こうね?」
「約束だよ?」
世緒はそう言って小指を差し出す。
「もちろん」
そして私もその小指に指を絡めた。
「「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます指きった」」
ははっ!
子供ぽい約束の仕方。
だけど、次に会う約束。