その笑顔反則につき。


待ち合わせ場所に早く着きすぎてしまった広瀬涼香です。




今日はイツメンで集まる予定です。




わ、ワンピースを着てきてしまったが大丈夫だよね?



可笑しくないよね?




「おはよー涼香」




まだ集合時間には全然早いのに。




「おはよう世緒」




ラフな格好をした世緒が現れた。
今日もかっこいいなぁ……。


なんて、口が裂けても言えないけど。




「なんか涼香は早く来ると思った」




「そっか。私の事私より知ってるんじゃない?」




「どうだろう」




全然時間早いしと言う世緒の意見により近くのカフェに入る。



傍から見たら恋人同士に見えるんだろうか?




「その星の髪飾り似合ってる」




「ありがとう。世理先輩もオススメするって言ってたやつなんだ」





「……【LITTLE BOY】で買ったの?」





「うん」




世理先輩の名前出したらちょと機嫌を損ねてしまった?





私は頼んだコーヒーをかき混ぜながら世緒の顔色を伺う。



「今度は一緒に行こうね?」




「約束だよ?」





世緒はそう言って小指を差し出す。





「もちろん」





そして私もその小指に指を絡めた。





「「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます指きった」」





ははっ!
子供ぽい約束の仕方。




だけど、次に会う約束。








< 49 / 50 >

この作品をシェア

pagetop