勝手に古今和歌集
勝手に解釈、古今和歌集
巻十二、恋歌二
うたた寝に
恋しき人を見てしより
夢てふものは
頼み初めてき
小野小町
うとうととした微睡みの中で
恋しいあなたを夢に見た日から
私は夢というものを
頼みにするようになりました
夢の通い路を
愛しい人に会うためやってくるのだという
たわいのない迷信を
信じるようになりました
夢の中であなたに会えることを
切に願うようになりました
………って、勝手に勘違いすんなよ!!
あんたが勝手に夢見たんでしょうが!!
とはいえ、そんなこと言われちゃったら
こっちだって、まんざらでもなくなっちゃうんだなぁ……