勝手に古今和歌集
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夏木さんと存分に話し合った結果。
どうやら夏木さんは、俺の「夢に夏木さんが出てきた」という精一杯の告白の言葉を、「お前俺が好きなんだろ」的な意味に受け取っていたらしい。
まったくもう、夏木さんたら、早とちりなんだから………
でも、そういうところも素敵だなぁ。
夏木さんはしばらくげんなりしていたけど、急に眉を下げて、なぜか申し訳なさそうな表情になった。
あれ?と思っていたら。
「…………ごめん、犬飼くん……」
と俺に頭を下げてきた。
その瞬間、俺は全身の血の気が引いたような気がして、絶望的な気分になる。
「俺、やっぱり振られるんだー………」
思わず心の声が口から飛び出してしまった。