勝手に古今和歌集
すると夏木さんが慌てた様子で






「ちっ、ちがうちがう、そっちの話じゃなくてー!!」






と叫んだので、俺は今度は希望に満ちた気分になる。






「えっ、じゃあ、OKしてくれんの!?」





だって、そういうことだよね!?





じっと夏木さんを見つめると、夏木さんは「へっ!? あっ、いや………っ」としどろもどろになる。





その様子がかわいらしくて、ふふっと笑みがこぼれた。






「やっぱり、夏木さんってシャイで照れ屋だねー。


告白されて動揺するのとか、なんか可愛くてキュンとしちゃうよ」






思ったままを言葉に出すと、夏木さんの顔が真っ赤になった。





あぁ、可愛いなぁ。






「ねぇ、ミケランジェロもそう思うだろ?」






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