きみがいることが理由になる。

「ここ良く来るんですか?」


先に話を切り出したのは、佐藤さんだった。



「はいっ!なんか落ち着くんですよねー」


「わかります!僕も良く来て、一人で時間潰したり、本読んだりするんです。」



「そうなんですね。今日も一人で?」



「今日は、友達が来るんですよ。

でも、なかなか来なくて・・・」


笑いながら、そう言ったとき。



「ごめん!遅くなって!」



< 11 / 38 >

この作品をシェア

pagetop