きみがいることが理由になる。
ピピピピッ
寝る前にセットしてあった携帯のアラームがなった。
止めようとした時。
私じゃない誰かの手がアラームを止めた。
目を少し開けた状態で、そっちを見ると・・・
「大丈夫?」
佐藤さんがそこにいた。
「あっ・・・はい・・・」
力も入らず、弱い返事になってしまった。
佐藤さんの手がそのまま、私の方に向かい顔に少しかかっていた髪を優しく直した。
「無理しなくていいのに・・・」