きみがいることが理由になる。
頭がボーッとしている私は今の状況をなかなか理解できず、ただ見つめる。
「熱は?」
と、私のおでこに手をあて測る。
「あるじゃん!なんしてんの?」
「でも・・・」
「でも、じゃないでしょ?」
私、怒られてる?
そう思ったけど、
頭はぼーっとしたまんまだった。
「後は、何が残ってんの?」
私の仕事の話かな。
「あとは・・・タイトルの色と吹き出しの形だけです・・・」
「僕が変わってあげたいけど、
自分でしたいよね?」
私は、ゆっくり頷いた。