きみがいることが理由になる。


「真田さんって啓太と仲良かったんだよね?」



「うん。」



「なんかね、啓太とかとはタイプ違うなーって思ってさっ」


たしかにそうだと思う。

啓太は、誰よりも明るくてクラスの中でもリーダー的存在だった。
クラスの中で流行るものは、啓太が使ってた言葉だったり、物だった。


私は、特に明るい訳でもなく平凡な子だった。


でも、不思議と一緒にいたんだよね。



「気づいた時には仲良かったよ。」


「そうなんだー!啓太って女の子には、そっけないって言うか・・・」



そっけない?


「啓太は、優しいよっ!
私が悩んでるときとか、話聞いてくれた り。あと、体調悪いときとか自転車で送ってくれたりしたし。」



「啓太が?」



「うん・・・」



佐藤さんは、信じられないような感じだった。


「他の子にもそうだった?」



・・・・他の子?

そう言われてみれば、あんまり話してるとこみたことないかも。

私と仲良かった、早織と南くらいかもしれない・・・



「どうだったかな?わかんない」





ガラガラガラ・・・

「おーいっ!お待たせっ☆」



啓太が来た。
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