きみがいることが理由になる。
「ご注文はー?」
「楓は、カルピスだよな?」
「うん!」
「良と俺はとりあえず、ビールだな!」
「真田さんは、お酒飲まないの?」
「楓は、飲めないの!な?」
「あんまり、得意じゃなくて・・・」
「楓、何が食べたい?枝豆?」
「うん!」
「ほんと、枝豆好きだなっ!」
「なんでも知ってるんだな、真田さんのことー」
二人のやり取りと見ていた佐藤さんは笑いながら言った。
・・・・ほんとだ。
啓太は、何でも知ってる。
私の好きなものも嫌いなものも。
「長年一緒にいるからだよね?」
「・・・そうだなっ!」
友達っていいなーって思った。