きみがいることが理由になる。
~~♪
滞在時間が1時間くらいたった頃、
啓太の携帯が鳴った。
「ちょっとごめん。会社からだわ!」
啓太は席を外し、外へ出た。
二人になったが、違和感なく他愛ない話をしていた。
会社のこと。
高校時代のこと。
ーーーーー
「ごめん!!会社戻んないと!」
電話が終わって帰って来た啓太が言った。
「どーしたの?」
「システムエラー出たみたいで、俺じゃないと直せないらしいんだ!ほんとごめん!」
仕事なら仕方ない。
啓太は、プログラミングや機械の内臓など
そういうことに関しては、優れている。
「わかった!気をつけてね!」
「良、楓のこと頼んだ!また連絡する」
「わかった!頑張れよ!」
啓太は、謝りながら1万円札をテーブルに置いて急ぎ足で出ていった。