初春にて。
それにしても、本当に本気なんだろうか。手に握り込んだハガキに視線をやると、隅っこに書かれた彼の走り書きに目が留まった。
『それぞれに、良き旅立ちとなる事を心より祈っております。このハガキがそちらへ着く頃には、こちらも二人、共に手を携え、新たな門出を迎えるべく邁進している頃かと存じます。
本年、ひいてはこれからの未来がお二人にも、私たちにも良きものであるよう、願ってやみません。 三輪、改め 立花智哉』
『それぞれに、良き旅立ちとなる事を心より祈っております。このハガキがそちらへ着く頃には、こちらも二人、共に手を携え、新たな門出を迎えるべく邁進している頃かと存じます。
本年、ひいてはこれからの未来がお二人にも、私たちにも良きものであるよう、願ってやみません。 三輪、改め 立花智哉』