もう、誰も好きにならない。








「イヤ、ワタシはアンタと話したいんじゃなくて、里奈と話がしたいんだけど」







強気に喰ってかかる。 だって、ワタシたちの問題は、コイツらには関係がない。







「オマエ、どんだけ頭悪いんだよ。 里奈はオマエなんかと話したくないから、オマエの事拒否ってるんだろうが」







そう言った女子の影に隠れる里奈。







コイツらの言葉通り、里奈はワタシを拒否したいらしい。







謝る事さえ、許されない。







その様子を、川田くんはただじっと見ていて。







ワタシを助けようとする素振りはない。







『川田だって同罪』二宮くんの言葉が頭の中を走る。







きっかけはワタシ。 首謀者はワタシ。 だけど、川田くんだって共犯者のハズじゃない。








少しくらいワタシの味方してくれたって・・・・・・・・・・。







・・・・・・・・・・・するわけないじゃん。 2番手のワタシなんかに、手なんか差し伸べて自分の立場を危うくさせたい馬鹿がこの世にいるわけないじゃん。 ましてや1番手が号泣しているというのに。








成す術なく自分の席に行くと







『死ね』『消えろ』『汚女』







机いっぱいに油性マジックで書かれた悪口が犇いていた。
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