もう、誰も好きにならない。








なんとなく2人きりになるのが気まずくて、準備室の机を持って教室に戻ろうとした時







「そうやって現状を嘆いててもいいけどさ、先にやる事あるんじゃね?? オマエ、ちゃんと中岡に謝ったのかよ」







突っ伏したハズの二宮くんの顔が、ワタシの方を向いていた。







「・・・・・・・・・・・・謝ろうとしたけど、周りに阻まれたり、里奈に拒否られたりで・・・・・・」







「謝れなかった??」







二宮くんの言葉に『こくん』と頷くと







「・・・・・・・・・・・まただ」







二宮くんが呆れ顔で、わざとらしい溜息を吐いた。
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