もう、誰も好きにならない。









「・・・・・・・・・・・・うん」







『ぐっ』と再度手に力を入れ、机を持ち上げ準備室を出た。







二宮くんに正論を翳されるのは、川田くんを好きになった恋心まで踏み潰されている様で、悔しいし悲しいし怒りも覚える。







でも、彼が正しい事は間違いなかった。







許してもらえるハズがない。







それでも謝ろう。







里奈に、ただひたすらに頭を下げよう。
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