もう、誰も好きにならない。
なんとか脱出に成功した時には、もう30分以上経過していて、家に帰るのは不可能な時間になっていた。
何もかもが上手く行かない事に奥歯を噛み締めていると
『ココ、誰もこないからオレの昼寝スポット』
フと、二宮くんの言葉を思い出した。
・・・・・・・・・・・・準備室に行こう。
誰も居ない、誰も来ない場所に行きたかった。
周りには敵しかいない。 味方は1人もいない。 誰にも慰めてもらえないのなら、せめて1人で居たい。