もう、誰も好きにならない。
悲しいからなのか、悔しいからなのか分からない涙で目を滲ませながら、準備室へ歩く。
濡れたワタシの足跡が、廊下を汚す。
申し訳ないが、掃除する気になれなくて、ただただ準備室を目指した。
準備室の扉を開けると、二宮くんの言った通り、そこには誰もいなくて
ホッして足の力が抜けた。
壁にもたれながら、床にへたり込む。
濡れた髪から雫が落ちて、ワタシの顔を流れた。
・・・・・・・・・・・・涙みたいだ。
促されたかの様に、また泣いた。