もう、誰も好きにならない。
いっぱい泣いたし、トイレの壁も登ったしで、何だかんだ疲労困憊で。
睡魔が襲い掛かる。
誰も来ない安心感に、ためらうことなく目を閉じた。
-----------------「冴木」
ワタシを呼ぶ声に薄っすら目を開ける。
「ココ、オレの昼寝スポットだっつっただろーが」
二宮くんだった。
「・・・・・・・・・・・二宮くん、授業は??」
「次、英語だからサボる」
おそらく英語が苦手であろう二宮くんが、昼休みと同じように、適当な机に突っ伏した。
・・・・・・・・・・・5時間目、終わったんだ。
今日は6限までだから、あと1時間で終わる。
あと1時間だし、邪魔者扱いされるのも嫌だし、1人でいたいし、適当に時間潰せそうな場所を探そう。
準備室を出ようと立ち上がると