もう、誰も好きにならない。
「・・・・・・・・・・・・どうしたの??」
あれから、川田くんとは口さえ利いていなかった。 川田くんが、ワタシを避けていたから。
「楽しそうだね、冴木。 オレと里奈の関係拗れさせておいて、自分は新しい男とイチャイチャだもんな」
川田くんが的外れな嫌味を言いながら、ワタシに近づいて来た。
「・・・・・・・・・・・・川田くんと里奈の仲を拗れさせた事は、本当にごめんなさい。 だけど、ワタシと二宮くんは別にそういう関係じゃない」
好きだった男に、本命との関係の縺れを責められるのは、結構傷つく。
いかに本命が大事か、ワタシが遊びでしかなかったかを思い知らされるから。