もう、誰も好きにならない。
-------------------二宮弟とまで噂になるの??
席に座り、携帯を握り締めながら青ざめていると
「冴木、大丈夫か?? なんか顔色悪いぞ」
いつもの様に、二宮くんが隣に座った。
いつも通りの二宮くん。 二宮くんはまだあのツイートを見ていないのだろうか。
「・・・・・・・・・・・・これ」
そっと自分の携帯を二宮くんの机に置くと
「あぁ。 見た見た。 オマエ、性の猛獣化してんのな」
二宮くんが暢気に笑った。
「それは前からだから今更どうでもいい。 じゃなくて、二宮くんの弟。 大丈夫?? 変な中傷受けてない??」
「・・・・・・・・・・・オレが同じ噂立てられた時はそんな心配しなかったくせに、アイツの事は心配なんだ??」
二宮弟を気に掛けるワタシの態度が気に入らなかったのか、二宮くんが途端不機嫌な顔をした。