もう、誰も好きにならない。
「どっちもないし!! そうだとしても逆だったとしても、だったらあの時ヤってるわ!!」
報われないとは分かっていても、ワタシの好きな人は二宮くんなワケで。
全力で否定すると
「黙れ、冴木!! 変な事を大きな声で言ってんじゃねぇよ!! またおかしなツイートされるだろうが!!」
そんなワタシの口を、二宮くんが押さえつけた。
二宮くんが迷惑がってした行為でさえ、嬉しくなってしまうのだから困ってしまう。
唇を口の中に吸い込み、上下の歯で押さえながら、綻んでしまいそうなのを堪えていると
「・・・・・・・・・・・・つーか、ごめんな。 オレ、あのツイートの発端が誰なのか、心当たりがなくはない」
ワタシの口を押さえていた手を離し、その手で自分の頭を『あー』と言いながら掻き出す二宮くん。