もう、誰も好きにならない。
集団リンチの疑いがないのであれば、場所を移動するのは別に良い。
「・・・・・・・・・・・分かった」
彼女の希望通り、場所を移動する為、彼女の後ろをついて歩いた。
暫く歩いて、着いた場所は3階渡り廊下。
お昼休みに渡る生徒は殆どいない。
手すりに寄りかかり、下の階を眺めていると
仲間と楽しそうに喋りながら廊下を歩く二宮弟を発見。
ワタシの視線に気付いたのかどうかは分からないが、奇跡的にあっちもワタシに気がついた。
眉間に皺を寄せて、こっちを見ている二宮弟。
そんな二宮弟に手でも振ろうとした時
「・・・・・・・・・・・・冴木さんって、渉と付き合ってるの??」
二宮くんの元カノが話し出した。