もう、誰も好きにならない。









なので、二宮弟に手を振る事はせずに、彼女の方に身体を向けた。







「付き合ってないよ」







本当は『付き合ってもらえないよ』が正しいだろう。 







「・・・・・・・・・・・・渉の事、好き??」







小柄な彼女は、上目遣いでワタシの顔を覗いた。







・・・・・・・・・・・・・なんて可愛い人なんだろう。







もし、ワタシが友達の彼氏に手なんか出さず、全うに生きていたとしても、二宮くんがワタシを選ぶ事はなかっただろうな。







それくらい、可愛い二宮くんの元カノ。
< 97 / 174 >

この作品をシェア

pagetop