薔薇の夢をあなたに
11章 最後の鍵を求めて
目を開けると、私は星流れの川のほとりに横になっていた。体を起こすと、下にレイの団服が敷いてあったようで、私が直に地面に当たらないようにしてくれていた。
「目覚めたかい。」
落ち着いた声のほうに顔を向けると、ぴったりとした半袖の黒シャツ姿のレイがゆったりと座っていた。
いつもは団服やローブなどで肌をめったにさらさないレイの半袖姿はとても新鮮だった。きれいな顔とほっそりとしているけど、しっかりとした筋肉質な体はとても調和がとれていると思った。
「うん。」私はうなずく。
「ジュリエット…あの…全部思いだせた?」レイは少し恥ずかしそうに尋ねる。
こんなに大切な記憶をすっぽり隠されていたかと思うと、少し腹が立ち、意地悪してやろうという気になる。
私はきょとんとした顔をして尋ねる。
「あなたが無理やり私にキスしたこと?」
驚いたレイは顔をあっという間に顔を真っ赤にする。
「いや!あれは!その…仕方なかったんだっ!」
レイは真っ赤になって、慌てて言い訳しようとする。
「封印のために仕方なく?あのキスにはそんな意味しかなかったの?」
「違うよ、ジュリエット。あの、僕はちゃんと君を愛してる、信じて。僕は君に恋してから、一日だって君のことを考えなかった日はないよ。」
「別に、そんな言い訳聞きたくない。私のこと本当に好きっていうならちゃんと態度で示して。」
「君を怒らせたかったわけじゃない。確かに、君はこんな形でのキス嫌だったかもしれないけど…」
「嫌なわけないじゃない。」
「えっ?」
「好きな人からキスされて嫌な気持ちになる女の子なんてこの世にいないわよ。ただレイだけ私のこと全部覚えてて、好きな気持ちもそのままでずるいなって思っただけ。」
本当にそれだけ。
「ジュリエット。」
レイは私の名前をよぶと、本当に軽く触れるだけのキスをした。
「なっ!?」
私はふいうちのキスにおどろいてしまい、思わず口元を隠す。
「ジュリエット、そんな可愛いこと言わないで。僕は今うまく気持ちを抑えられる自信はないよ?」
「目覚めたかい。」
落ち着いた声のほうに顔を向けると、ぴったりとした半袖の黒シャツ姿のレイがゆったりと座っていた。
いつもは団服やローブなどで肌をめったにさらさないレイの半袖姿はとても新鮮だった。きれいな顔とほっそりとしているけど、しっかりとした筋肉質な体はとても調和がとれていると思った。
「うん。」私はうなずく。
「ジュリエット…あの…全部思いだせた?」レイは少し恥ずかしそうに尋ねる。
こんなに大切な記憶をすっぽり隠されていたかと思うと、少し腹が立ち、意地悪してやろうという気になる。
私はきょとんとした顔をして尋ねる。
「あなたが無理やり私にキスしたこと?」
驚いたレイは顔をあっという間に顔を真っ赤にする。
「いや!あれは!その…仕方なかったんだっ!」
レイは真っ赤になって、慌てて言い訳しようとする。
「封印のために仕方なく?あのキスにはそんな意味しかなかったの?」
「違うよ、ジュリエット。あの、僕はちゃんと君を愛してる、信じて。僕は君に恋してから、一日だって君のことを考えなかった日はないよ。」
「別に、そんな言い訳聞きたくない。私のこと本当に好きっていうならちゃんと態度で示して。」
「君を怒らせたかったわけじゃない。確かに、君はこんな形でのキス嫌だったかもしれないけど…」
「嫌なわけないじゃない。」
「えっ?」
「好きな人からキスされて嫌な気持ちになる女の子なんてこの世にいないわよ。ただレイだけ私のこと全部覚えてて、好きな気持ちもそのままでずるいなって思っただけ。」
本当にそれだけ。
「ジュリエット。」
レイは私の名前をよぶと、本当に軽く触れるだけのキスをした。
「なっ!?」
私はふいうちのキスにおどろいてしまい、思わず口元を隠す。
「ジュリエット、そんな可愛いこと言わないで。僕は今うまく気持ちを抑えられる自信はないよ?」