薔薇の夢をあなたに
少し意地悪そうな笑みを浮かべるレイ。
悔しいくらい赤くなってしまっているのが自分でもよく分かる。
「レイのバカ。でも世界一大好きよ。」
濡れた衣服もそのままに私は愛しい人を抱きしめる。
レイは少し驚いた様子だったけど、優しく抱きしめ返してくれる。
「僕はもう君を抱きしめる資格なんてない、って思ってた。だけど、君は何度でも僕を暗闇から引き出して愛してくれる。本当にありがとう…」
「違うわ、レイがいるから私は頑張れるの。あなたがいないと生きていけない。だから何があっても私はレイを守るから、レイも私を守ってね。」
レイは答える代わりに、私を強くさらに強くだきしめ返してくれた。
そして身を離すと、じっと私をを見つめ、そしてさっきよりもずっと深く甘い口づけをくれた。
長く激しいキスに息があがり、頭の中がぼうっとしてくる。
体中が沸騰するように熱く、レイのことしか考えられなくなる…
「ごめん!!」
危うく倒れかけた私をレイがだきとめる。
「ごめん、気持ちよくて歯止めがきかなくなった、苦しかった??」
眉を下げて心配そうにのぞき込んでくるレイ。
「ち!ちがうの!私も気持ちよくて幸せで。息するの忘れてた…ごめん。」
真っ赤になっている顔で、潤んだままの瞳で見上げながら謝る。
「うっ…!」
レイも同じくなぜか真っ赤になってしまっている。
「これが理性を試されるってやつか…デイヴィスにもっとちゃんと聞いておくんだった…」
一人でもごもごするレイ。一体どうしたんだろう?
「おい、お前ら。いつまでイチャコラしてんだ。発情期じゃないんだからちょっとは加減しろ。」
私たちは同時に驚いて振り返る。
そこにはニヤニヤしながら、仁王立ちして見ているデイヴィスと目に涙をためながら私たちを見つめるロゼットの姿があった。
「姫様とレイ様の想いがようやく通ったのですね…私、私、感無量です。本当によかった、お二人が幸せになられて…」
ロゼットは感動であふれ出る涙をひたすらぬぐっていた。
「ディープキスくらいで酸欠になるようなクソガキはもうちょっと平和になるまではおとなしくしといてもらいたいんだがな。俺としては。」
レイが真っ赤になってデイヴィスに詰め寄る。
「いつから見てたんだ!このオッサン!!」
「どこからも何もお前が一人抜け出したところからすべて見てたに決まってんだろう。こんな緊急事態に俺がクソガキを放置するわけないだろ、ちょっとは考えろ。」
おっしゃる通りすぎて言葉が出ない。
レイも見たことないくらい真っ赤になって返す言葉がないようだ。
「まあ、何はともあれ。俺もお前らがようやく恋人同士になれたことはうれしく思うよ。何年も間近で両片思い見せられてたからな。」
ニヤリと笑うデイヴィスはぐしゃぐしゃとレイの頭をなでる。
「キスの仕方は今度教えてちゃんとやるから、今は魔族の封印が先だ。暇すぎて退屈だってくらい世界を平和にしてやろうぜ、そしたら結婚式でもなんでもとっととできんだろう。」
さらにもう一段階赤くなるレイ。どうしよう可愛い。
「クソ、からかうのはもういいだろ!さっさと戻って作戦会議だ、終わらせてみんなさっさと休もう。」
レイは半袖のまま、赤い顔を隠すように颯爽とテントに戻っていった。
照れ隠しの行動が、今までのどんなレイよりも年相応の少年らしくて、どうしようもなく愛しくて私はくすっと笑った。
悔しいくらい赤くなってしまっているのが自分でもよく分かる。
「レイのバカ。でも世界一大好きよ。」
濡れた衣服もそのままに私は愛しい人を抱きしめる。
レイは少し驚いた様子だったけど、優しく抱きしめ返してくれる。
「僕はもう君を抱きしめる資格なんてない、って思ってた。だけど、君は何度でも僕を暗闇から引き出して愛してくれる。本当にありがとう…」
「違うわ、レイがいるから私は頑張れるの。あなたがいないと生きていけない。だから何があっても私はレイを守るから、レイも私を守ってね。」
レイは答える代わりに、私を強くさらに強くだきしめ返してくれた。
そして身を離すと、じっと私をを見つめ、そしてさっきよりもずっと深く甘い口づけをくれた。
長く激しいキスに息があがり、頭の中がぼうっとしてくる。
体中が沸騰するように熱く、レイのことしか考えられなくなる…
「ごめん!!」
危うく倒れかけた私をレイがだきとめる。
「ごめん、気持ちよくて歯止めがきかなくなった、苦しかった??」
眉を下げて心配そうにのぞき込んでくるレイ。
「ち!ちがうの!私も気持ちよくて幸せで。息するの忘れてた…ごめん。」
真っ赤になっている顔で、潤んだままの瞳で見上げながら謝る。
「うっ…!」
レイも同じくなぜか真っ赤になってしまっている。
「これが理性を試されるってやつか…デイヴィスにもっとちゃんと聞いておくんだった…」
一人でもごもごするレイ。一体どうしたんだろう?
「おい、お前ら。いつまでイチャコラしてんだ。発情期じゃないんだからちょっとは加減しろ。」
私たちは同時に驚いて振り返る。
そこにはニヤニヤしながら、仁王立ちして見ているデイヴィスと目に涙をためながら私たちを見つめるロゼットの姿があった。
「姫様とレイ様の想いがようやく通ったのですね…私、私、感無量です。本当によかった、お二人が幸せになられて…」
ロゼットは感動であふれ出る涙をひたすらぬぐっていた。
「ディープキスくらいで酸欠になるようなクソガキはもうちょっと平和になるまではおとなしくしといてもらいたいんだがな。俺としては。」
レイが真っ赤になってデイヴィスに詰め寄る。
「いつから見てたんだ!このオッサン!!」
「どこからも何もお前が一人抜け出したところからすべて見てたに決まってんだろう。こんな緊急事態に俺がクソガキを放置するわけないだろ、ちょっとは考えろ。」
おっしゃる通りすぎて言葉が出ない。
レイも見たことないくらい真っ赤になって返す言葉がないようだ。
「まあ、何はともあれ。俺もお前らがようやく恋人同士になれたことはうれしく思うよ。何年も間近で両片思い見せられてたからな。」
ニヤリと笑うデイヴィスはぐしゃぐしゃとレイの頭をなでる。
「キスの仕方は今度教えてちゃんとやるから、今は魔族の封印が先だ。暇すぎて退屈だってくらい世界を平和にしてやろうぜ、そしたら結婚式でもなんでもとっととできんだろう。」
さらにもう一段階赤くなるレイ。どうしよう可愛い。
「クソ、からかうのはもういいだろ!さっさと戻って作戦会議だ、終わらせてみんなさっさと休もう。」
レイは半袖のまま、赤い顔を隠すように颯爽とテントに戻っていった。
照れ隠しの行動が、今までのどんなレイよりも年相応の少年らしくて、どうしようもなく愛しくて私はくすっと笑った。