薔薇の夢をあなたに
「【太陽の石】の隠し場所だが、僕に一つ心当たりがある。」
再び、応接室に集まった私たちの口火を切ったのはレイだった。
「なんだと?」
「城襲撃の前後で魔力の流れ方が明らかに変わった箇所が、城の中にあるんだ。
特に、大きな問題もなかったので放置していたんだが。
もしかしたら、何かのヒントがあるかもしれない。」
デイヴィスは少し考え込んだ。
「【太陽の石】はおそらく国王の封印が施されているはずだ。もし…その封印に触れるとなると…」
視線が私を向く。
「そうね、おそらく私にしか解けないもののはず。」
私は緊張した顔でデイヴィスの言葉にうなずく。
「僕もそう思う。今までの魔族の動きを見ると
彼らは石を狙っていると同時にジュリエットの命も狙っているようだ。
ロゼットは、結界を無力化する悪魔にも接触しているようだし、いつまでも隠れ続けているのはあまり得策ではないと思う。」
「はい。破壊するのではなく、魔力を無効化するタイプのようでした。」
ぐっと唇を噛むロゼット。私もよく覚えている。
テント襲撃の際、ロゼットの召喚獣と私を守る結界を消し去ったフードの男…
再び、応接室に集まった私たちの口火を切ったのはレイだった。
「なんだと?」
「城襲撃の前後で魔力の流れ方が明らかに変わった箇所が、城の中にあるんだ。
特に、大きな問題もなかったので放置していたんだが。
もしかしたら、何かのヒントがあるかもしれない。」
デイヴィスは少し考え込んだ。
「【太陽の石】はおそらく国王の封印が施されているはずだ。もし…その封印に触れるとなると…」
視線が私を向く。
「そうね、おそらく私にしか解けないもののはず。」
私は緊張した顔でデイヴィスの言葉にうなずく。
「僕もそう思う。今までの魔族の動きを見ると
彼らは石を狙っていると同時にジュリエットの命も狙っているようだ。
ロゼットは、結界を無力化する悪魔にも接触しているようだし、いつまでも隠れ続けているのはあまり得策ではないと思う。」
「はい。破壊するのではなく、魔力を無効化するタイプのようでした。」
ぐっと唇を噛むロゼット。私もよく覚えている。
テント襲撃の際、ロゼットの召喚獣と私を守る結界を消し去ったフードの男…