薔薇の夢をあなたに
「残り12時間…」
私たちはようやく目的地である迷いの森にたどりつくことができた。
一時的に魔法を禁じられていた私も、元の水準まで魔力を回復していた。
「くそ、思ったより時間がかかっちまった…急ぐぞ。」
「はい!」
荒れた【月の国】の道に苦しめられた私たちは、2日と半日かけてようやくここまで辿りつくことができた。
私はレイの顔をそっと見る。
もう目が開くことはない。呼吸もとても小さなものとなっている。タイムリミットが近づいているのが見て分かった。
唇をぐっと噛んで涙をこらえる。大丈夫、まだ絶対間に合う。
「月光草…きれいな水辺にのみ生息…」
隣でロゼットが薬師からもらったメモを確認している。
「私の“目”もある。絶対見つけ出すわ…」
「今私たちはレイ様を失うわけにはいかない…絶対に助けないと…」
私をロゼットは蒼白な顔を見合わせる。
一行は、森の中へ入った。
私たちはようやく目的地である迷いの森にたどりつくことができた。
一時的に魔法を禁じられていた私も、元の水準まで魔力を回復していた。
「くそ、思ったより時間がかかっちまった…急ぐぞ。」
「はい!」
荒れた【月の国】の道に苦しめられた私たちは、2日と半日かけてようやくここまで辿りつくことができた。
私はレイの顔をそっと見る。
もう目が開くことはない。呼吸もとても小さなものとなっている。タイムリミットが近づいているのが見て分かった。
唇をぐっと噛んで涙をこらえる。大丈夫、まだ絶対間に合う。
「月光草…きれいな水辺にのみ生息…」
隣でロゼットが薬師からもらったメモを確認している。
「私の“目”もある。絶対見つけ出すわ…」
「今私たちはレイ様を失うわけにはいかない…絶対に助けないと…」
私をロゼットは蒼白な顔を見合わせる。
一行は、森の中へ入った。