月明かりと薄桜 -誠の絆-

ぶ、文久3年…?

すっと投げられた言葉。

文久…文久!?!?

冷静ではいられなかった



文久3年って…確か新選組が出来た年



「そ、そうなんだ」


とひあえずそれだけ言うと

お父さんはまた不思議そうな顔をして

おかしな子だなあなんて言ってから

また私に背を向けた



昨日のことをよく思い出してみる


私は一花と図書室に行って

それから「誠の絆」というタイトルの本を手にとって


最後のページをめくって…

それから先の記憶がない



もしかしてこれが…

俗に言う"タイムスリップ"!?



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