月明かりと薄桜 -誠の絆-


「お前ってやつは…本当にすげえな」


左之さんは少し落ち着いてきたのか

肩の動きが小さくなっていた

声も落ち着いてきていて

もう大丈夫のようだ



私は抱きしめていた腕の力を抜く

すると今度は彼の腕が私を大きく包んだ

温かくて優しくて…

彼の大きな体は私の体をすっぽりと包みこむ

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