月明かりと薄桜 -誠の絆-
今日は本当は沖田さんと相部屋の日
昨日がその日だったんだけど
左之さんに変わってもらって日程が少し変わったのだ
でもこんな調子じゃ
沖田さんと相部屋なんて到底無理
すると斎藤さんはある提案をした
「総司と相部屋の日は俺の部屋に来るといい」
「でもそれだと斎藤さんと相部屋の日が増えてしまいますよ?」
沖田さんの分を斎藤さんの部屋で過ごすことになると
斎藤さんと相部屋の日が他の人と比べて二倍になってしまう
そうなると斎藤さんの負担が増えてしまう
それは私にとって避けたいところだった
でも彼はそんなこと関係ないみたいだった
「何故にそのようなことを思う。俺は別に構わん。これほあくまで提案だ。お前の好きにしろ」
なぜか少し恥ずかしそうな顔をする斎藤さんはふいっと視線をそらした