月明かりと薄桜 -誠の絆-
「これでよしっと…」
私は急いで朝食の準備を終わらせた
さっきまで薄暗かったのに
太陽はすっかり昇りきっている
「朝食、お持ちましたよ」
広間に朝食を運ぶと
もうすでにみんな待っていたみたいだった
「お!おっはよー!りん!」
朝から人一倍元気な平助くん
そのにっこり笑顔にはいつも元気付けられるよ
昨日のことなんて忘れちゃうくらいだ
「では、いただきましょうか」
全員揃ったところで山南さんが号令をかけた
そしてみんな一斉に食べ始める
…彼だけを除いて。