月明かりと薄桜 -誠の絆-


土方さんの表情が変わった

さっきまでの険しい顔は消えたものの

納得はしてない様子だった




「僕はまだ戦えます」



真っ直ぐな沖田さんの決意

彼はまだ刀を握れる

刀を振ることができる




「どうせ残り少ない命なんだ…ならば、今できることをさせてください」



命のタイムリミット

時間は刻一刻と進んでいく

時間は…止まらない



敵を斬ることが自分の仕事だと

彼はそう言っていた


自分にはやらなきゃいけないことがあると。


それがどんなことであろうと

私は彼の邪魔はしない



沖田さんを…支えたい




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