月明かりと薄桜 -誠の絆-
「それじゃあ行くよ」
沖田さんはそう言って十数名の隊士を引き連れて歩き出した
その列の一番後ろを私は歩く
隊士の方たちを差し置いて
沖田さんの隣を歩くのは気が引けるし…
でも沖田さんはちゃんと
そんな私を気遣ってくれているみたいだ
少し歩くと
「凛ちゃん大丈夫?」
そう言って先頭から最後尾まで駆けて来て
私の姿を確認すると
安心したように笑ってまた先頭へ。
それを数回繰り返していた
なんだか今日はやけに優しいなあ…
色んな意味で怖いです