月明かりと薄桜 -誠の絆-
それがどういう意味なのか分からないまま
巡察は終わってしまった
屯所に帰ると
その雰囲気は巡察に行く前とはすっかり変わっていて
ざわついていて
慌ただしい感じがした
その雰囲気を感じ取ったのは私だけでなく
沖田さんと斎藤さんは
局長のところへ向かった
私はというと
「部屋にいてね」
「絶対部屋から出るのではないぞ」
そう二人に言われたので部屋に戻るとこにした
今日は沖田さんと相部屋の日だった
私も本当は
このざわつきの原因を確かめたかったけれど
二人から何があっても部屋を出るなと言われたので
おとなしく部屋で待機することにした
そうして太陽が完全に姿を隠したあと
事件は起こった