不器用ちゃんと不器用くん。




「だって、ずっと女子に囲まれてて、入る隙間なんてなかったし。それに、別に話すこともないし。」





怖さと驚きで、あたしは強気な発言とは裏腹に、さっとうつむく。






「ふーん。話すことないんだ。昔は柊くん柊くんって、まとわりついてたくせに?」



「そ、そんなの昔の話でしょ!いまは関係ない!」





久しぶりの、この馬鹿にされてるような感覚に、ついいらだって柊くんを睨みつける。




「へぇー。ずいぶんと強気な女になったね。泣き虫なストーカーは卒業したんだ?」



「なっ、泣き虫なストーカー?」





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