不器用ちゃんと不器用くん。




「ちょっと、離してよ!」




あたしは驚きと腹立たしさで、少し声をあらげてしまう。






すると柊くんは、してやったりって感じでニヤっと笑う。





「ほんと怒りっぽいね。てか教室には戻らせないよ?」



「は?なにそれどういう、、」



「一人でさぼってもつまんねーじゃん。茉奈も連れてくの、屋上。」





当たり前のように、そうサラッと言うと、柊くんは掴んでいたあたしの手を引いて歩き出す。





< 33 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop