不器用ちゃんと不器用くん。
「で、あの先輩が茉奈とどう関係あんの?」
なんでこんなこと聞くんだろう、と疑問に思ったけど、あたしは素直に答える。
「去年、委員会が一緒だったの。それで、まあ会えば話す感じ?」
「でも今日は、わざわざ教室まで来たじゃん。何話してたんだよ。」
「別に。柊くんには関係ない。」
あたしがそう言うと、柊くんの顔が怖くなった気がした。
「関係ない関係ないうるせーんだよ。関係あるから聞いてんだろ。さっさと答えろよ。」
急に口調も強くなり、少し怖くなった。