不器用ちゃんと不器用くん。

再会 〜柊 side〜

久しぶりにこの街に帰ってきた。




やっと、、、



やっとの思いで。





「変わってねーな。」




引っ越しの片付けも終わり、懐かしい街を散歩していた。






この辺の住宅も、近くの公園も、駅も、ほとんど変わることなく残っていて、


10年前に戻ったような気がした。






俺はある家の前で立ち止まる。



「茉奈、、」




そう、そこは俺の初恋の相手の家だった。