不器用ちゃんと不器用くん。
でも、
ある日茉奈は、俺を追いかけるのをやめた。
柊くんと、名前を呼んでくれることもなくなってしまった。
それからしばらくして、俺は引っ越しが決まり、この街を離れることになった。
全然知らない街に行き、茉奈に会えなくなった。
それでも、どれどけの月日が流れても、俺の心から茉奈が消えることはなかった。
中学になって、グンと背が伸びた俺は、いろんな女子に囲まれる毎日を送るようになった。
それでも、
茉奈を超える女なんて、現れるはずもなかった。